世界遺産を危機から救え!

ジュニアエラ

 南米のガラパゴス諸島は、ユネスコの世界遺産の登録が始まった1978年、真っ先にリスト入りした自然遺産だ。外の世界から隔絶されていたため、独自の進化を遂げた固有の動植物が数多くみられ、「生きた博物館」「進化のショーケース」といわれてきた。

 ところが、世界遺産になったことで観光客や移住者が増え、外来の動植物まで持ち込まれるようになった。長く孤立していた島の生き物にとって、外来種の侵入は脅威だ。こうして、ガラパゴスゾウガメなどの固有種が減少してしまった。

 そうして島は、世界遺産としての価値が失われかねない危機に直面する。2007年には危機遺産に登録された。そこで、島をもつエクアドル政府が移住制限などの対策をとった結果、世界遺産委員会は昨年、「危機は脱した」と判断した。

 世界遺産には多くの関心が集まるが、その登録は貴重な環境が破壊される危険性と隣り合わせだ。世界遺産の現状を知り、保護するために何をすべきかを考えよう。

 ・朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」3月号から

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2011年3月22日 | コメント/トラックバック(0) |

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