白トリュフ塩

 川村二郎の『食歳時記』

 ここに紹介する「白トリュフ塩」はイタリア・タルトゥフランゲ社のもので、この会社は上質なトリュフの産地としてイタリアでも名高いピエモンテ州のアルバで、トリュフ料理のレストランを出していたオーナーシェフ夫婦が始めた。我が家は東京・六本木の「佐勇(さゆう)」から買っている。

 余談になるが、トリュフは昔、豚に見つけさせていた。ところが豚は、探し当てると食べてしまう。現在は見つけても食べない犬が、主役になっているそうだ。
この白トリュフ塩に使われている塩はフランス西海岸、ロワール川がガスコーニュ湾に注ぐ河口の近くの町ゲランドで作られている。白トリュフはもちろん、イタリアのピエモンテ産。それが混ぜ込んである。

 蓋(ふ た)を開けると、白トリュフの香りが鼻をくすぐる。フランスとイタリアの共同作業の産物かと思えば、心浮き立つものがある。
トリュフはタマゴ料理と合う。オムレツでも何でも、これをほんの少し入れてやる。味の奥行きが一変する。フランスの塩は日本のものと比べると、今風に言えば「ガッツリ」した感じがある。

 フランス料理やイタリア料理にこれを気持ち混ぜれば、カルパッチョでもパスタでも、味が間違いなくワンランク上がる。贅沢(ぜいた く)な気分を味わうことができる。

 うちでは、食べることに執念を燃やす友人や、料理でプロと張り合いたがる知人にプレゼントして、喜ばれている。

 【佐勇】TEL 03-6804-5103

筆者紹介 <川村二郎 Wikipedia>

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