世界遺産を危機から救え!
南米のガラパゴス諸島は、ユネスコの世界遺産の登録が始まった1978年、真っ先にリスト入りした自然遺産だ。外の世界から隔絶されていたため、独自の進化を遂げた固有の動植物が数多くみられ、「生きた博物館」「進化のショーケース」といわれてきた。
ところが、世界遺産になったことで観光客や移住者が増え、外来の動植物まで持ち込まれるようになった。長く孤立していた島の生き物にとって、外来種の侵入は脅威だ。こうして、ガラパゴスゾウガメなどの固有種が減少してしまった。
そうして島は、世界遺産としての価値が失われかねない危機に直面する。2007年には危機遺産に登録された。そこで、島をもつエクアドル政府が移住制限などの対策をとった結果、世界遺産委員会は昨年、「危機は脱した」と判断した。
世界遺産には多くの関心が集まるが、その登録は貴重な環境が破壊される危険性と隣り合わせだ。世界遺産の現状を知り、保護するために何をすべきかを考えよう。
・朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」3月号から
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2011年3月22日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:ジュニアエラ
正しく使おうインターネット
日本では約9400万人もの人がインターネットを使っている。こんなに多くの人がネットを利用するのは、さまざまな便利さがあるからだ。
たとえば、遠く離れた人と電子メールを交換したり、検索サイトで知りたい情報をすぐに調べたり、家にいながらネット通販で買い物をしたり……。ネットの普及で、暮らしは大きく変わった。
しかし、よいことばかりではない。使い方を間違えれば、損害を被ったり、事件に巻き込まれたりする。
ネット社会も現実社会と同じで、悪意をもった人がいるからだ。ネット銀行になりすまして口座のパスワードを盗み、お金をだまし取る事件も起きている。
思わぬトラブルも怖い。長崎県の小学校では、インターネット上の書き込みを巡って争いになり、6年生の女の子が同級生に切られて死亡した。
インターネットは、天国ではない。便利さの裏には大きな落とし穴があることをきちんと知り、ネットの正しい利用法を身につけよう。
・朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」2月号から
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2011年2月22日 | コメント/トラックバック(0) |
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ニュースでわかる日本の姿
日本列島は長さ3千㌔。
ここに1億2800万人もの人々が暮らしている。
人口の割には「狭い国土」ともいわれるが、海の面積で考えると、広さは世界で6番目だ。
このように「日本の姿」をどうみるかは、視点によって様々だ。
「日本って、どんな国?」と問われれば、答えはいろいろある。
この国土を舞台に、2010年もさまざまな出来事があった。
尖閣諸島沖での中国漁船の衝突事件や、ロシア大統領の北方領土の訪問などは、日本の領土問題をあらためてクローズアップさせた。
平城遷都1300年祭、宮崎県で家畜の口蹄疫(こうていえき)の拡大、東北新幹線の全線開通……。
これらから、日本の歴史や地理、経済を考えるきっかけもできる。たとえば畜産。牛肉や豚肉の都道府県別の消費量を比較すれば、東西の食文化の違いにも気づくだろう。牛肉は西日本で、豚肉は東日本で消費量が多い。
1年間の事件や出来事から日本がわかる。2010年を振り返りながら、日本の姿を見ていこう。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」1月号から。お求めは、お近くのASAへ
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2011年1月6日 | コメント/トラックバック(0) |
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新型インフル、怖いのはこれから
新型インフルエンザが猛威(もうい)をふるっている。ピークを過ぎても安心できない。今後も寄せては返す波のように流行が繰り返されるかもしれないからだ。
新型インフルエンザの大流行は、実は20世紀に3回も起きている。このうち1918年春に発生した「スペインかぜ」は、被害が最も大きく、世界人口の約3割にあたる6億人が感染(かんせん)。死者が数千万人にのぼった。
当時はこの病気の正体がわからず、人々は見えない敵におびえながらマスクで予防するしかなかった。
インフルエンザのウイルスが発見されたのは、1930年代に入ってから。直径1万分の1ミリの病原体が体に入り込み、病気を引き起こしていた。1957年のアジアかぜと1968年の香港かぜも、多くの犠牲者(ぎせいしゃ)を出した。
そして2009年。21世紀初の新型インフルエンザが発生した。幸いなことに、予防法も治療法も進歩している。また今回のウイルスの病原性(びょうげんせい)は中ぐらいだ。とはいえ、研究はまだ途中。最新のニュースに注意を払おう。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」12 月号から。
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2009年12月8日 | コメント/トラックバック(0) |
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日本の少子化が止まらない!
少子化とは、生まれる子の数(出生数)がだんだん少なくなること。
日本の出生数は1970年代半ばから減り続け、2005年にはついに人口減少時代に突入した。
これから、どうなるだろう。
江戸時代まで日本は「多産多死」だった。
1人の女性が平均4.5人を産んだ。でも病気などで亡くなる子も多く、大人になるのは2.3人。だから人口の変化は小さかった。
次に、「多産少死」の時代が来た。
明治から太平洋戦争後まで、医学の発達や栄養状態の改善のおかげで、人口がどんどん増えた。その後、少なく産んで大事に育てる「少産少死」の時代になる。
出生率が2.1以上あれば人口は減らない。ところが1950年には3.65あった出生率が、1975年に2.1を下回り、2005年には1.26を記録した。
子どもの数が減り続ければ、働く人の割合が低下し、高齢者の割合が高くなる。40年後は2.5人に1人が高齢者となる予想だ。
年金や健康保険など問題は多い。
早く、根本的な対策が必要だ。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」11 月号から。
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2009年11月3日 | コメント/トラックバック(0) |
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地球温暖化と水害
最近、「記録的な大雨」という言葉をよく聞く。
めったに起きないから「記録的な」というはずなのに、それが何度もあるなんて、ちょっと変だ。
そう、地球は今、おかしくなっている。
「記録的な大雨」が何度も降る。
その背景として注目すべきポイントが、二つある。
一つは「地球温暖化」。
地球が暖かくなり、空気中の水蒸気が増えることで、雨雲や台風が大きなエネルギーをもつようになってきた。
もう一つが、都市化だ。
地面の草木がなくなってアスファルトやビルに覆われ、車や冷暖房機からたくさん熱が出る。
都市の気温が周辺より高くなる「ヒートアイランド現象」が発生し、「ゲリラ豪雨」と呼ばれる局地的な豪雨が起きやすくなった。
都市化はさらに、災害への耐久度も弱める。
舗装された地面は水を吸収しないので、降雨は一気に河川や地下街へと流れ込む。
水位が急上昇し、逃げる余裕もない。
地球温暖化時代の水害に、どう備えるかを考えよう。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」10 月号から。
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2009年10月3日 | コメント/トラックバック(0) |
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大人も知らない 選挙の不思議
いよいよ衆議院選挙が近づいてきた。でも、選挙って、なぜ必要なのだろう。
日本は民主主義の国だ。もしも日本の人口が50人だったら、50人が集まって国の方針を決められる。これが「直接民主主義」だ。
しかし、日本には1億以上の人がいて、しかも考え方はさまざま。そこで、少数の代表者が議論する「間接民主主義」をとっている。その代表者を選ぶ手段が、選挙というわけだ。
でも、選挙のルールは意外と知られていない。例えば、家を訪問して「自分に投票して」とお願いするのはOK? 答えはバツ。これは「戸別訪問」と呼ばれ、違法だ。では、電話で「投票してよ」と頼むのは? こちらはマル。大丈夫なんだ。
選挙運動が自由にできて、候補者や政党の考えをしっかり理解できるのが、基本的には望ましい。しかし、ただ自由なだけだと、お金をたくさん持っている人に有利になる。そこで、現在の選挙のルールが作られた。「選挙の不思議」をきちんと考えよう。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」9月号から。
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2009年9月2日 | コメント/トラックバック(0) |
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オバマで世界はどう変わるか
アメリカでは長い間、白人が黒人を差別してきた。黒人の大統領なんて、あり得ないことだった。その常識が、アメリカ人自身の手でくつがえされた。今年1月、オバマ大統領が誕生した。
東大の藤原帰一教授はこう指摘する。
「もしオバマが黒人だけを代表する政治家だったら、大統領にはなれなかったはずだ」
オバマの新しさは、黒人と白人の分断を乗り越えたことにある。
「黒人のアメリカも、白人のアメリカもない。あるのは合衆国のアメリカなのだ」
そう演説して、国民の心をとらえた。
そしてもう一つ、オバマが乗り越えた対立がある。「赤vs青」だ。アメリカは二大政党制の国。赤は共和党、青は民主党のシンボルカラーだ。
「我々は、単なる青のアメリカや赤のアメリカの寄せ集めではない。一つのアメリカ合衆国だ」
経済危機という難局を、一致団結して乗り越えるオバマの強い姿勢が、多くの支持を集めた。オバマが変える世界を展望する。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」8月号から。
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2009年8月4日 | コメント/トラックバック(0) |
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どうなってるの? 裁判員制度
「裁判」というと、テレビのドラマで見たことがあるくらい。法律の知識なんて、ほとんどない……。
そんな人が国民のほとんどという現状の中で、裁判員制度という新しい仕組みが5月にスタートした。
うまくいくのだろうか? 思想信条の自由を侵しはしないか?多くの不安や疑問が出されている。この機会に、裁判員制度がもつ問題点を考えたい。
裁判には「刑事裁判」と「民事裁判」がある。新制度が導入されるのは、このうち殺人など重大な刑事事件を扱う裁判についてだけ。
裁判員は、市民の中からクジで選ばれる。だから20歳以上の有権者なら、ほとんどだれもが裁判員になる可能性がある。プロの裁判官と一緒に、刑事裁判の判決を作るのだ。
でも、そんなことが本当にできるのか?
裁判の結果は、人の一生を大きく左右する。裁判員になれば、見ず知らずの他人に対して、「死刑」の結論を出すかどうかで悩むかもしれない。
あなたなら、どうしますか。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」7月号から。
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2009年7月3日 | コメント/トラックバック(0) |
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魚がいなくなるって本当!?
魚にめちゃめちゃ詳しい人気者の「さかなクン」が案内役。東京湾の魚を通して、さまざまな魚介類の名前や生態ばかりでなく、日本や世界の「食」「環境」「漁業」といった、幅広い問題を考えていく。
江戸前のすしに使われるアナゴ、コハダ、マダイ、シャコ、イカ、タコ……。これらのほとんどが、東京湾でとれる。
でもそれは、実は大変なことだ。もしも「当たり前だ」などと考えて、感謝せずに食べていたら、やがて後悔する時代が来るかも知れない。
実際、東京湾の漁獲量は減っている。まわりで暮らす人間の数が増え、埋め立て地も拡大した。多くの漁師さんは廃業し、水質も悪化。輸入品も増え、せっかく国内で漁をしても、思うような値段では売れないこともある。
日本人の魚の消費量は、世界でもトップクラスだ。今後、魚がどうなっていくかは、日本人の生活と密接にかかわる。さかなクンといっしょに、日本の将来を考えよう。
◆朝日新聞出版の小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」6月号から。
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2009年6月2日 | コメント/トラックバック(0) |
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